記事をそのまま抜粋しています。
存在しないと言われていた脳と免疫系を直接つなぐ管が発見された
現地時間2015年6月1日、バージニア医科大学が今までの人体のリンパ系に関する常識を覆す発表を行いました。その内容とは、
「脳と免疫系を繋ぐ管が発見された」というもの。
これは、医学の教科書が書き換えられるほどの大発見となりました。

リンパ系は脳に存在しないとされていた定説
遡ること350年前の1653年、Olaus Rudbeck氏とThomas Bartholin氏が同時期に発表したリンパ系発見に関する論文によると、「体中にはリンパ系組織が張り巡らされているが、脳には存在していない」と言われていました。しかしながら、「悪性リンパ腫」などのように脳にリンパ系組織がないはずなのに引き起こされる病気も存在していました。
その矛盾点に、医学者たちは長年頭を悩ませていたのです。

しかし、350年の時を経て遂にその謎が解明されました。
バージニア医科大学の研究チームはこの発見をした際、脳を覆う髄膜を観察していました。
もともとは多発性硬化症に関する調査を目的として行っていましたが、偶然髄膜内にある血管の横に細い管を発見。
その管が、脳内には存在しないと言われていた「リンパ管」だったのです。
脳研究を飛躍的に進歩させる大発見。ノーベル賞も確実視されている
この世紀の大発見を元に、今後はアルツハイマー病や自閉症までかなりの広範囲に渡る研究が飛躍的に進むと考えられています。さらに、この発見は350年間常識とされていたリンパ系の問題に終止符を打つ大発見とされ、現在ノーベル賞も確実視されているとのこと。

期待が膨らむばかりです。